行政書士試験に合格し、伊藤塾さんの実務講座を受講して、行政書士の実務について学んでいます。伊藤塾さんだけではなく、市販の書籍もいくつか購入し、開業に向けて準備をしています。インプットはたくさんしているのですが、アウトプットができていないことに気がつきました。そこで、学んだことを自分なりにまとめて、発表する場を作りたいと思い、このブログで記事にしていくことにしました。
今回は、「ペット信託」について学んだことをアウトプットします!
・病気になったらペットはどうなる?
・ペットを飼いたいけど、年齢的にペットを飼うのが不安
・ペットに財産を残したい
ペット信託とは?
ペットは大切な家族です。わが家も私が幼いときから犬を飼っています。どんなときも一緒に暮らしてきた家族であり、仲間ですね。
ペット信託とは、飼い主に何かあったときのために、ペットの世話などを任せる信託契約のことです。飼い主が亡くなったり、病気や事故で世話ができなくなったときに、ペットを守るための仕組みです。
ペット信託の仕組み
では、ペット信託を契約した際の流れを確認しましょう。
①信託契約の締結
委託者(飼い主)が受託者と信託契約を結びます。信託財産とペットの管理が受託者に委ねられます。
②受託者の役割
受託者が信託目的に従い、ペットと財産の管理を行い、新しい飼い主に飼育費を支払います。
受託者と新しい飼い主が同一人物である場合もあります。
③信託監督人の設定
信託監督人が定期的に確認し、ペットの世話が適切に行われているかを見守ります(設定は任意です)。
④信託の終了
ペットが亡くなるか、信託の有効期間が終了すると、信託は解消されます。
ペット信託のメリット・デメリット
次に、ペット信託のメリットおよびデメリットを確認しましょう。
ペット信託のメリット
・ペットの福祉保護
飼い主が亡くなったり病気で世話ができなくなっても、ペットが安心して暮らすことができます。つまり、信託契約に基づいてペットが適切に世話されるのです。
・飼い主の安心
ペットの世話を信託契約で確保することで、飼い主の心配が軽減されます。
・飼い主の要望実現
ペットが病気になったときや、亡くなったときなどにどうするのか、具体的な希望を信託契約で実現できます。
ペット信託のデメリット
・新しい飼い主を見つける必要がある
新しい飼い主(場合によっては受託者と同一人物)を探さなければなりません。
・費用がかかる
信託契約作成時の費用やペットの将来のための費用が必要です。
目安として、ペットの年間支出は犬で約34万円、猫で約17万円です(▷参考:アニコム損害保険株式会社2023年アンケート結果)。
ペット信託以外の選択肢
ペット信託以外にも、ペットのためにできることがあります。
・負担付遺贈
遺言書でペットの世話を条件として財産を相続させる方法です。
・負担付死因贈与契約
生前に飼い主と新しい飼い主が合意する契約です。飼い主の死後に効力が発生します。
これらの方法とペット信託の違いは、ペット信託は、飼い主が入院や怪我で世話ができなくなった場合にも対応可能である点です。
ペットの命をつなぐために
ペット信託はまだ新しい制度ですが、高齢化や一人暮らしが増える中で、その重要性が高まっています。ペットの将来を考え、事前に準備することが大切です。まずはペットのために何をしてほしいかなど、ノートに書いてみましょう。そして、ぜひ行政書士などの専門家に相談してみてください。
専門家に相談を
ペット信託についてもっと知りたい方や具体的な契約を考えている方は、ぜひ行政書士などの専門家に相談してみてください。ペットと飼い主の双方が安心できる未来を築くために、今から準備を始めましょう。
さいごに
ペット信託は、飼い主がいなくなってもペットが安心して暮らせるようにするための重要な手段です。高齢化社会の中で、その必要性はますます高まっています。私も犬を飼っているため、自分に何かあったときどうするのかとても不安です。そんな不安を解消し、自分の愛犬や愛猫が安心して暮らせるように、ぜひペット信託を検討しましょう!
今後もこのブログを通じて、学んだことをアウトプットしながら、皆さんのお役に立てる情報を提供していきたいと思います。